森と水のおはなし

 

水の惑星・地球。   

 地球の表面の7割を占める水。私たちのからだも6~7割が水で出来ています。動物も植物もすべての生命には水が宿り、地球上の水を分け合って暮らしています。地球上の水の97.5%は海水で、残りの2.5%が淡水です。その内のほとんどが氷河で、河川や湖など私たちが容易に使える水は0.01%のみと、ごく限られたものです。

 水は巡り巡る中でまわりの環境を浄化し、私たちにいのちを与えてくれます。そのいのちの水を地下で育む森。その森が世界から消えつつある事実をご存知でしょうか。 


 いったい何故…?  


 外貨を得るため、木材・農地拡大のために森林を伐採し、人間が自らの手で、いのちを育む森を破壊しているのです。 森に住む生き物は棲みかを奪われ、生態系は破壊され、吸水力が低下した森からは、大雨により土砂が流出し、 洪水、干ばつ、森林火災などの自然災害にもつながっていきます。

 

人間の都合だけで森林を伐採することは、自殺行為そのものです。

 



世界で森が減少する一方、日本では、森が減るのではなく 「荒廃していること」が問題となっています。 日本は国土の68%が森林です。にもかかわらず木材自給率は26%。世界最大の木材輸入国であり、世界第三位の木材消費国でもあります。

  国内に木があるにも関わらず、外国の木材を輸入した方が安いため、紙や木材の使い捨てのような大量消費のため、毎日大量の木を世界中の森から伐採し、結果、世界から森が失われています。このように、私たちの暮らしと森林消失の現状は、密接に結びついています。

  こうした背景により、日本の森の多くは放置され荒廃し、本来そこにあった動植物は姿を消してゆきました。それは、死の森を表します。

 

森が荒れて困るのは人間です。  

 

  消費と生産がかけなはれた距離でなされるため、私たちの暮らしはリアリティを失い、自ら自然から離れていきました。森がなくなれば生きていくことはできないのに。。。いつまで森をモノのように扱い切り捨てていくのでしょうか。

 私たちがこれからしていくことは、真実を知り、自然の恩恵に頭を下げ、感謝し、自然を愛しむ心で生きること。そうすれば、なくてはならない自然を破壊する行為はなくなると信じています。自然と平和的な関係を築きなおし、地球=わたしというこの生命を愛しみ生きましょう。

森のやさしさが
みんなひとつだってこと、思い出させてくれる。